粗品としての名入れボールペン

随分と以前から、ボールペンに名入れ加工を行ったものを粗品として配布する習慣が日本のビジネスの世界にはあります。多くのビジネスにおいて名前を知ってもらうということは重要であり、聞いたことがあるという事実が採用率に大きく影響していることが知られています。そのために様々な企業等が販売をしたい商品やサービスの宣伝に力を入れるのですが、その手法として名入れボールペンが活用されてきました。ボールペンはかなり多くの場所で重宝される筆記用具の一つであり、場所をとるほど大きくもないためにもらって困らない粗品の一つです。

特にビジネスシーンにおいては必要不可欠なグッズでもあり、ビジネス場面での配布は嫌がられることも少ないメリットの大きな手法です。会社名を大きく名入れすることもありますが、商品名やサービスを既製品のボールペンに追加印刷する手法で大量生産が可能です。一般の広告媒体が比較的瞬間的な存在であるのに対し、ボールペンなどの筆記用具は長く使われることが多いものです。長期間使われる可能性が高く、使われなくてもそこにあるだけで広告宣伝効果を期待することができる点は魅力的です。

例えば医療の現場では新薬の名称を筆記用具に印刷して取引先の病院にたくさん配布する、という戦略で売り込みを行うケースもあります。もらって困ることが少ないからこそできる手法ではありますが、このような方法が長く活用されているため挨拶まわりの粗品として重宝されています。